ペイジ

ジョーカーのペイジのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

好きな作品で何回目かの視聴。
最初に見た時の衝撃は忘れられない。

母親が何故主人公にハッピーという呼び名をつけたのかと主人公の意図ぜず笑ってしまう障害についての妄想。

まず意図せず笑う件について、明らかにストレスがトリガーとなっている。その為主人公は母親の過去の言葉をきっかけにコメディアンを志しているが、聴衆の前に立つとストレスから笑いの発作がでて、まともに話すことすらできない。

では何故このような障害が生まれたのか。その原因が母親ではないか考えている。
物語全般として、何が真実かということがぼかされているが、主人公が幼少期母親の彼氏から虐待を受けていたことについてはある程度事実と思っていいと思う。

虐待に対し母親はどうしたか。まず福祉は頼っていない。その場合早期解決ができてるはず。
彼氏を止めたかもしれない。けどそれには失敗している。恐らく母親自身も暴行を受け、諦めてしまったのではないだろうか。とても力で男性に太刀打ちができる体と思えない。

恐らく母親は自分の認知と主人公を改造することで事態の解決を図ったと思う。まず主人公につらい仕打ち(ストレス)を受けている時、笑うことを強制した。(結果それが後天的な障害となった。)そして主人公をハッピーと呼ぶことで主人公は幸せであると自己洗脳した。そうすれば、事態は全く解決してないが、地獄のような環境から自我は守られると考えた。
自分にはそうことがあったとしか考えられない。

笑いの発作がなかったとして、主人公に漫談の才能があったと思えない。ただ渇望を与えて、その道を塞いだ母親は罪深いと思う。

ただ母親のみを責めるのも酷だ。当時母親は間違いなく貧困で選択肢が極端に狭まっていた。自我を保つための必死の選択であったのかもしれない。子供がらみになると非常に複雑だけど、基本的には、生存がかかってる事態に不道徳となるのはどうしようもないところもある。

ということが自分の中で公式設定となっている。
ペイジ

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