ペイジ

ラ・ラ・ランドのペイジのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.8
好きな映画。

ミアとセブお互いがお互いの大ファンだから、縛りあってしまった。

実はセブはバンドの成功で夢が叶ってたと思う。自分の演奏を聞いて大勢の喜ぶ人がいる。自分が経験したこと内体験に満足してたと思う。そうじゃないとライブシーンの最後セブの顔をアップで映さない。あそこで愛想笑いできる社交性がないことは見た人ならお分かりだろう。

案外ミアも田舎に帰ってたら、楽で満足いく生活を送れたかもしれない。描かれていないけど、パリでの生活は決して楽しいだけのものではなかったはず。夢破れた娘を抱きしめて迎える両親もいる。そのうち子供か姪っ子ができて、以前自身の叔母にしてもらった様な女優ごっこをする生活も捨てたものではないだろう。

しかし、ミアとセブは美しい夢をみるお互いが好きなので、それを許さなかった。
最後セブが当初の夢であるジャズバーを開いた時達成感はあれどあまり嬉しそうに見えない。あれは夢を諦めさせなかったミアに対し責任を取ったんだと思う。一緒にはなれないけどせめてミアが愛した自分であろうと。何足る男性本位のヒロイズム、、しかし最高にロマンチックである!
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