かりんとう

グリーンブックのかりんとうのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

レビュー73作目。

すごく良い作品でした。

お金を持ってて品行方正なドクと、舌がよく回ってフランクなトニー。
2人の掛け合いがクスッとくるような面白いものばかり。
2時間という長めの尺ではあるものの退屈せずに見ることができた。

ピアノショーに黒人ピアニストを呼んでおきながらトイレや食事は同じくはしない……苛立ちを隠せずに演奏するドクの演技が上手くも切なかった。
作中ではそれがもう土地に根付いた習慣であるかのように言っていたけど、嫌なものだな。

その「ヒト」を見てほしいね。
黒人を差別していたトニーが、実際に差別されるドクを目の当たりにして、差別意識をなくしていく。
きっと1:1で、接すれば、差別意識ってなくせることができるんじゃないかなぁと思いました。

トニーが「俺はやめねえよ」って言ったときの、ドクの安心したような嬉しいような緊張の糸が解けたような顔がたまらなく愛おしい。
トニーの心境の変化も、手紙を見抜いていたドロレスも、寂しくてトニーに家に行っちゃうドクも、みんな良かった。
かりんとう

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