救われない関係性。
人間関係の気持ち悪さがとても良く表現されていて、それがとても嫌だったと同時に凄く「そうなんだよなあ、」と思えた。
連絡が来たらすぐ向かってしまう気持ちとか、そうやって来てくれる相手の好意に甘えてしまう気持ちとか。理性で出さないようにはしていても、確実にあるんだよな、自分の中に。
つまり自分も何処かで何かを間違えていたら、テルコとマモルのような関係性に誰かと足を突っ込んでいたかもしれないよね。そして、それが幸せかどうかなんていうのは本人が決めることだよねとも思う。自分は絶対に嫌だけど。
でも、
愛ってなんだ?
じゃなくて、
『愛がなんだ』だもんな。
誰が何と言おうと、何がどうなろうと、テルコはマモルの近くにいられればそれで良いというニュアンスで受け取った。
例えば「自分を大切にする」と対極な気がする。
救われないなあと思いながら、一番幸せになってほしいと思ったのが仲原青だったから、この作品を経ての『街の上で』ってなんか良いな。
観て良かった。