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青の帰り道のdarumaのレビュー・感想・評価

青の帰り道(2018年製作の映画)
3.9
藤井道人監督でずっと観たかった作品。Abemaの無料配信に来ていると見かけてようやく観れました!おお、こんな感じ…まさに本作&デイアンドナイトで新聞記者ですね!!(デイアンドナイトと同じ第一印象ですみません…)めちゃくちゃ社会派です。でもターゲット(若い人向けだと思う)に合わせてるというか、タイトル通り、青を感じました。ダークな青。

8割方重すぎる展開で、ひさびさに違う意味で挫折しそうになりましたが、ほんの少しの光に救われた。
あと、ダブルにする事に凄く意味があると感じた。
逆に終盤がわりとあっけないので、ええっ…!?とは思いましたが、よくよく考えると、これは希望を意味しているんだろうなぁと…一瞬戸惑いましたが、そう解釈しました。人はいつでもやり直せるということ。

真野恵里菜さんの段階で気づくべきだったんですが、歌モノだったんですね…!(始まって至極納得)めちゃくちゃハマってました。

個人的に清水くるみさんが結構好きなので、かなり嬉しかったです。

あと、森永悠希くん!まさかの…凄いですね!!御本人が歌ってるんですよね?びっくりしました。お上手ですね!知り合いに彼を好きだと言ってる人が居るんですが、なんとなく気持ちがわかりました。笑顔がとても素敵でした。

冨田佳輔くんはドラマ「アイズ」で馴染みがあったので、ほっこりしました。一番観客に近い役じゃないかな?(いろいろな立場の人が居るので一概には言えないが、最大公約数的な?)

それと、平田満さん!大好きなんです…凄くよかったです。
(彼には彼の重さがあったと思う…(今自分が年とってるからそう思うのかもしれないけれど。)観ている人で、それに気づいてくれる人が居たら嬉しいな、と思った)

めちゃくちゃ重いけれど(デフォルメもされてるけど)、ふと、これが現実なのかもしれない…と思った。大きく合致する訳ではないが、出てくる誰かのどこかしらがふっと重なる、というような。
藤井道人監督、さすが若者の心を掴むのが上手いな…!と思いました。

構成的にはわりと冒頭で提示されてしまうので意外性はないのだけれど、誰がそうなってもおかしくない…次はそこのあなたも、というのが、まさに藤井監督らしさだと思った。
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