このレビューはネタバレを含みます
大杉漣さんの遺作であり、
最初で最後プロデュースも務めた作品。
これといったストーリーはなく
場面転換、音楽もほぼなく、
ただただ死刑囚と牧師さんの会話シーン。
死刑制度について考えたことがある人や、
生死、または宗教による救いという
テーマが好きなひと、
あとは内面的なことについて
深く考えることが好きなひとなんかには
いい映画かも知れない。
おそらくあの事件を元に
描かれているんだろうなという
死刑囚も出てくる。
生や死に向き合う作品だからこそ、
大杉漣さんがこの世にいないと思うと
切ないし、未だに信じられない。