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夜の大捜査線のkojikojiのレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
3.7
第40回アカデミー賞作品賞
他に主演男優賞(ロッド・スタイガー)5つのアカデミー賞を受賞している。

この映画、シドニー・ポワチエはもちろんいいが、やっぱりロッド・スタイガーが目立ってしまう。主演男優賞は当然だろう。この時、主演男優賞を争ったのは「卒業」ダスティン・ホフマン「俺たちに明日はない」ウォーレン・ビーティー他そうそうたる面々だ。

南部で発生した殺人事件の容疑者として、駅で列車を待っていた黒人青年ヴァージル(シドニー・ポワチエ)の身柄が拘束された。しかしヴァージルは殺人課の刑事であることが判明する。ヴァージルの上司から協力させるとの電話があり、警察署長のビル(ロッド・スタイガー)は、ヴァージルに反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていくこなになる。

人種差別がひどい南部でも、極めてひどい地域での話だから、当然ヴァージルは町の者からそういう目で見られ、2回も襲われる。

しかし最初は差別的に見ていたビルは次第に彼の能力の高さを認めていく。
ロッド・スタイガーが頑固なのに、徐々にヴァージルの力を認めざるを得ないという微妙な感情を見事に演じて、確かにアカデミー賞男優賞に値する。

ラストは、ビルとヴァージルの笑顔で握手を交わす。心が温まるシーンがグッとくる。

1967年 アメリカ 監督はノーマン・ジュイソン。他に「ジャスティス」「華麗なる賭け」「ジーザス・クライスト・スーパースター」がある。こうしてみると、当時売れっ子の監督だ。

2023 4本目
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