とある王国で、待望の王女・ラウラ姫が誕生した。
娘の将来を案じた王妃は“魔法の鏡”に、我が子の未来を問いかける。
すると、「20歳の誕生日にスノー王国のヤン王子と出会うが、その結婚は国全体に災いをもたらすだろう」と予言されてしまう。
チェコ共和国産のファンタジー映画。
パッケージからB級臭が漂ってます。
内容は実にストレートなお伽話だった。
『美女と野獣』や『カエルの王さま』的王道お伽噺話。
チェコほどファンタジーが似合う国はない。
CGは標準的な出来映え。
TVMとしては悪くない方だろう。
また、中世風の城や風景が綺麗だった。
完成度の高いファンタジーばかりを見ていると色々な点でツッコミどころはありますが、気楽にかわいらしいお話しでほっこりしました。
主役の姫はなんだかちょっと我儘でおバカっぽい。
というか、あまり好きではない。
恋は盲目ってのは分かるけど、好きな人のために物を盗んだり脱走したり暴言はいたりするのはいかがなものかと。
しかも出会ったばかりで結婚決めるとか。
王子は、本当に冷たくて自分勝手で臆病な奴だし。
呪いをかけた王妃はやっぱり間違ってなかった。
あと、ファンタジー映画ではたいてい魔女は悪者で描かれることが多いけど、この作品の魔女は普通に優しくて良い人。
3つの試練とやらも、なんだかんだ助けてくれるし。
掟はしょうがないけど、基本的に身内に優しい理想のおばあちゃん。
最後は雨降って地固まる的な感じだけど、ちょっと納得はできないかな。
とはいえ、子供と一緒に観るに相応しいファンタジー映画ではあった。
ところで、邦題の『アウトランダーズ』って、どういう意味だ?