あ

さよならの朝に約束の花をかざろうのあのレビュー・感想・評価

3.8

実の母だが、子と隔絶されて生きたレイリアと、子との愛を育みながら育ての母として生きたマキア。対比する2人と過去に縋るクリム。
長寿の一族として非業な運命を背負った儚くも美しい、イオルフたちの物語。

赤子のエリアルを救う選択をした事によって、その子から孫へと、命が紡がれていく。
果たして本当にマキアは孤独なのだろうか。エリアルとの出逢いに後悔を感じていただろうか。

運命を受け入れ、愛を持ってエリアルと向き合ってゆくマキアの献身的な姿に、終始心が締め付けられる。母の使命とも言える力強さを感じた。

ラストの想い出の畳み掛けはズルかった。
あ