keibaba08

さよならの朝に約束の花をかざろうのkeibaba08のレビュー・感想・評価

4.5
人里離れた土地でヒビオルという
布へと、日々の出来事を織り込み、
静かに暮らすイオルフの民。

10代半ばで成長が止まり数百年
の時を過ごす彼らは別れの一族と
呼ばれていた。

仲間と一緒に静かに暮らしていた
少女マキアだったが、長寿の血を
求めてメザート軍の侵攻により、

帰る場所を失い、大切な仲間たち
とも離ればなれになってしまう中、
偶然ひとりの赤ん坊に出逢う。

彼をエリアルと名づけ育てること
を決意した彼女は、親切な人々の
助けを借り新たな生活を始める。

すくすくと成長していくエリアル
と、成長が止まっているマキアは
少しずつ立場が変わっていく。

やがて訪れるであろう悲しい別れ
に備える2人の心の動きを丁寧に
描いており、印象に残りました。
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