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トップガン マーヴェリックのkazataのレビュー・感想・評価

4.5
前作に関しては、ドンピシャ世代じゃないし(今は無き新宿プラザの閉館プログラム?かなんかの特集上映で鑑賞したっけ…)、ぶっちゃけ「カッコいいけど別にそこまで…」って感じで熱量低めな自分ですが、そこは不思議な魅力を感じずにはいられないジョセフ・コシンスキー監督作品ということで楽しみにしていた本作。そんなわけで(コロナ禍で度重なる公開延期の末)待ちに待った公開初日に駆けつけ鑑賞しましたが……控えめに言って最高でした!
(これは4D上映版も体感したくなりますね)
(『オブリビオン』のトム・クルーズに『オンリー・ザ・ブレイブ』のマイルズ・テラー&ジェニファー・コネリーという組み合わせもまたコシンスキー監督との縁が感じられて良き!)

トム・クルーズが実際に戦闘機を操縦したがったけどさすがに無理で(笑)、操縦はできなくともリアル戦闘機に乗って撮影することになったら「トムが乗るってなったら俺らも乗らなきゃダメっしょ」な巻き込まれでマイルズ・テラー達もガチ飛行撮影をする羽目になったわけですが……そんなリアル志向の手に汗握る空中戦描写の素晴らしさはもとより、“トラウマ克服を描いた成長譚”(トムもまた成長するのが良き!!)に加えて、“力強い現実肯定”と“人間讃歌”が描かれてるもんだから、もう号泣もんでした。
(なんか『ドクター・ストレンジ2』の感想と全く同じことを言ってる気もするけど…自分はそのことがとっても大事なことだと思ってるから仕方ないっすね)

と言うか……この“継承”の展開は『ミッション・インポッシブル』でこそ観たかった=期待してたヤツ!!
(トラウマ克服&継承がちゃんと描かれることで前作のトレース展開も感動的に生きてくるわけで…)
(本作で継承話が見られたことで、逆に『ミッション〜』のトム様は永久に不滅でいて欲しくなっちゃったじゃん!来年公開の新作も超楽しみだってばよ!!)

欲を言えば……わかりやすさ爆発のストレートかつシンプルな感動作過ぎて、コシンスキー監督らしい“ひねくれた不思議な魅力”が皆無だったのが肩透かしでした(笑)
(哲学的or超人的な視点で無駄に悶々する…のがコシンスキー監督作品の魅力だと思っているので 笑)
(コシンスキー監督こそがトニスコ監督の継承者、なんてことも絶対に無いだろうし……本作がコシンスキー監督作品じゃなければもっと素直に大絶賛できたのに!)
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