たけのこ

トップガン マーヴェリックのたけのこのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【ネタバレあり】

マーベリックがマーベリックしてて最高でした!マーベリックのマーベリックによるマーベリックのための映画。
自分が若い頃に観ていたマーベリックがいま目の前でマーベリックしているのを見ると自分もマーベリックなんじゃないかと思わせるものがあります。

戦闘機のハイテク化による熟練パイロットの存在意義そのものの否定。1986年に公開された前作からの時代の流れを感じさせます。冷戦後におけるスパイの存在意義を問う007/スカイフォールみがあります。

「時代は変わった!年寄りの出る幕なし!」という前フリをさんざんしておいてからの、歴戦の勇者による独り舞台。過去のものとされつつある高度な操縦技術や実戦経験が必要とされるミッション設定。普通に考えれば現役トップガンたちに比べてマーベリックの方が体力や反射神経などは衰えているはずなのですが、若者たちは完全にマーベリックの引き立て役にさせられていました。会社やなんかで有能な若者たちの活躍に煽られがちな我々中年世代への応援歌ですね笑 輝かしい実績がありながら組織の中では昇進が頭打ちになっているところも共感ポイント高いです。(我々普通のサラリーマンはそもそも元トップガンではありませんが…)

トム・クルーズの現役感はさすがでした。若い頃に比べれば顔には年齢が出ていますが、オープニングでスクリーンに登場した後ろ姿のボディラインはとても還暦近いとは思えず、さすがにこれトムじゃないよね?って思ったくらいでした。いや今の還暦って普通に若いのか…?前作でのビーチバレーを彷彿とさせる浜辺でのアメフトシーンでも若者たちに引けを取らない見事な肉体を披露していました。ミッション・インポッシブルなんかもそうですが、トム主演の映画って映画作品であると同時にトム・クルーズという俳優人生を観させられている気にもなりますね。

(印象に残ったところ)
・下限高度違反で直立不動でお叱りを受ける姿が相変わらずマーベリック。
・あのアイスマンとのLINEが可愛い。からの、文字コミュニケーションの持つ重い意味…。
・単純明快なミッションの分かり易さ、敵ターゲットのピンポイントな破滅的弱点にデススターみ。
・機体を激しく左右に振りながら峡谷を飛行する姿は戦闘機よりむしろボブスレーみ。

(ベタポイント)
・事前のブリーフィングで敵基地にトムキャットが駐機してあるとか、もうそれで脱出するの丸分かりだけど、そのベタがいい!あのトムキャットの勇姿は…あれはアガらないわけがないですよね…。あのエクセルに対抗できるのはこの一太郎しかない!みたいな。でもそれだと今の若い人分からないしそもそも表計算とワープロだし…。
・ロックオンされた瞬間に味方が助けてくれるのはお約束。だがそのベタがいい!(デススター突入時のルーク機←ベイダー←ハンソロみ)
・一人も死なせず帰還させるマーベリックの決意。誰も死なないの分かってるけど、そのベタがいい!(でも一瞬マーベリックの自己犠牲エンドはあるのかと思った…)

・ペニーって誰だっけ?前作にメグ・ライアンはいてもジェニファー・コネリーはいなかったと思うけど…。
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