のんchan

アランフエスの麗しき日々ののんchanのレビュー・感想・評価

アランフエスの麗しき日々(2016年製作の映画)
2.8
ヴィム・ヴェンダース『100%思いのままに撮った生涯で初めての映画』と自負。

Filma評価は低いけど、ま、そこは人それぞれだし...
気にしないことにして、ジャケは爽やかだし、とにかく《ルー・リード》が流れる🎶ってので惹かれて観てみました。

オープニングは凄く素晴らしい✨
カメラワークはパリの数ヶ所を、たぶん早朝に撮ったであろう、誰1人いない沈黙の風景を映し出し、そのBGMがルー・リードの『Perfect day』♬

舞台はジャケ写真の、街を見晴らす丘の上に建っている家の庭に移る。
窓を開け放ってあって風が心地よく吹き抜けるこの家の内部を映し、アナログレコードによるジュークボックスを映す。とても良いんですよ✨

書斎でタイプライターを打つ物憂げな作家の姿。小物もすべて良い感じ❣️

その開け放った部屋から見える庭にいる男と女。
2人の関係性はわからない。
なにか会話のルールを決め、女から想い出を紡ぐ様に話し始める...ひたすら言葉のキャッチボールをし出す。

女が過去の性体験を、センスのありそうな言葉選びをしているようでいて、冷たく突き放したり、柔らかさがない話し方。どうもまどろっこしく、特別に興味を惹く内容と感じない。おや〜なんだろう🤔お互いが何を喋ってもなんともつまらなーーい😱
耳を傾けていてもその内ど〜でも良い話にしか聞こえなくなる。
ただフランス語を音楽のように聴き流すならそれもよいかも?

申し訳ないけれど、その2人になんら魅力がない。表情にしろ、佇まいにしろ...
レダ・カテブは『スペシャルズ!〜』で観た顔。イケメンの類いではないし...
女優に至っては何か光る魅力が無かったかな?若くなくて結構だけど、そこに寄り添いたいと感じられるものが皆無😓

97分がこれ程長く苦痛とさえ感じる(途中、何度か早回しせざるを得ない)作品も珍しい...これではヒットする訳がない。

まったく監督の"ひとりよがり"ってやつ?
自己満足していても、観客は余程の崇拝者でない限り受け付けないのでは?
劇場で観た方がいたら心から同情します。

原作はオーストリア人作家ペーター・ハントケ(本人は庭師として出演しています)で、ヴェンダースには5作品において脚本を提供しているという仲間なんですね。
写真を拝見すると、ヴェンダース監督と似たような風貌で気が合いそうです。

しかし世間一般からすると、自己満の風変わりなお2人って感じかも?
失礼過ぎる言い方だったらごめんなさい🙏

観た記録のため敢えてのレビュー💦
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