物騒なストーリーで出てくるのが髭もじゃのおじさんばっかりなのに、画がひたすらに美しい。エンドロールに浮かぶ夕波にうっとり。音楽も良い。
壮絶な男たちの生存競争を生々しく描きながら、強烈なノスタルジーをときに感じさせ、ラストはおっと驚くようなまさかのハッピーエンド。この流れを自然に導いていく立役者は兄のイーライだ。垢抜けず世間知らず、いい年こいて夢見がちで優しいのに負けなしの殺し屋っていう矛盾だらけのキャラクターなんだけども、ジョン・C・ライリーが見事にツボにはまっている。歯磨きのシーンがめっちゃ良い。
それにしてもホアキンが絵になるんだな~、どのシーンをとっても、この人が映れば映画になる。この人観るたびほんとに映画に出るために生まれてきた人なんだな~と思いますです。最高です。