"罪人も被害者もいない。皆ただ人間の本能と欲望にしたがっているだけ。"
【STORY】
老婆ヘディ、その息子、息子の先生、ヘディの世話役、世話役の恋人。5人が一軒の家の中で、金欲や性欲を通してせめぎ合う。
【感想】
白黒が多めの監督作品群とは対照的にビビッドな照明に彩られた、タル・ベーラ監督4作目の長編映画。
欲望にストレートな人々を描くからこそ、そのカラーリングが鮮烈に物語を彩っていた気がする。
ポスターのシーンと、ある人物が床に叩きつけられるシーンの撮り方が印象に残った。基本的に殆ど映像には動きのない会話劇だけど、会話とその照明で話にのめり込ませるからすごい。
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観た回数:1回
直近の鑑賞:海外版DVD(22.01.30)