氷雨水葵

マルドゥック・スクランブル 燃焼の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

3.8
2022年リライト113本目

物語の舞台は''楽園''から運命の''カジノ''へ

◆あらすじ
かつてウフコックのパートナーだったボイルド(CV:磯部勉)と壮絶な戦いを繰り広げた少女バロット(CV:林原めぐみ)。そして、バロットに乱用され傷ついた金色のネズミ・ウフコック(CV:八嶋智人)。

バロットとウフコックはドクター・イースター(CV:東地宏樹)に助けられ、プロフェッサー・フェイスマン(CV:有本欽隆)が創った研究施設''楽園''で目が覚める―――。

◆感想
1作目の壮絶なラストから舞台は''楽園''へ、そしてその''楽園''がまた美しい。GoHandsなので周知の事実ですが、鮮やかで緻密に描かているのがすごい。でも、自分だったら絶対こんな場所いやだ(笑)世界から隔絶されているのはいいけれど、条件付きで受け入れられるのが逆に怖い…現にトゥイードルディは呼吸することをやめてるし。てか、トゥイードルディム浪川さんかーい(好き)!
1作目――てかシリーズを通してですけど、バロットは全裸シーンが多いですね(笑)個人的にはおぱーいが好きなので眼福ですけど。

本作での舞台は''楽園''とカジノですが、なんだかんだ3作目までカジノシーン続くんですよね。カジノは''楽園''の美しさとはまた違った雰囲気で、バロットの大人っぽい服装も相まって引き込まれます。前作でボロボロになったウフコックが復活して一安心。ちゃんと服着てて、相変わらず八嶋さんのお声心地いい。本作ではバロットとウフコックの絶妙なコンビネーションが見どころですが、まーたウフコックを乱用してるやん!?万能兵器だから使われてこそだと思うのだけれど…こんな形で有用性を証明しなければならないのかと、少し切なくなる。

藤田淑子さん演じるベル・ウィング素敵です。ルーレットというシンプル(←そんなことはない)なゲームなのに、こんなにもドキドキさせられるとは。ベル・ウィングが腕利きのスピナーだからこそだと思いますが、女性同士っていうのも緊張を感じる要素かな。いろんな経験をしてきたベルとまだまだ人生経験が浅いバロット。女性同士だからこそ分かる、女としての「あり方」と「強さ」ここらへんを時間をかけて描いていたのが素晴らしい。少なからずバロットの人生観に影響を与えただろうし、3作目でバロットがアシュレイに勝つ大事な要素だったと言えますね。

そして、終盤で触れられるウフコックとボイルドの過去ね…「そんな過去があったんやねボイルド」となるが、なかなかしんどいし辛すぎた。疑似重力は汎用性高そうだけど、睡眠を必要としない体は嫌や…。にしても、ちびっちゃいウフコック可愛すぎか!?ボイルドとパートナーシップとか、美女と野獣やん(←?)

カジノでのハラハラドキドキ感をぜひ。
氷雨水葵

氷雨水葵