佐藤哲雄

マザー!の佐藤哲雄のレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
1.0
マザー!

なんじゃこりゃ……

この映画は本当に『ザ・ホエール』や『アフターマス』の監督の作品なのかね……

登場人物たちの内で、いわゆるマトモな人間が妻(ジェニファー・ローレンス)のみ、という設定が、本作を極めてつまらないものにしてしまっているように私は感じるよ。

突如として妊娠し、瞬く間に臨月並みにお腹が膨らむ妻にも驚かされたが、夫の詩を読んで涙する妻にはもっと驚かされたよ。

全般的に、まるで無茶苦茶だったように思うよ。

妻以外の全員が極めて自己中心的で身勝手である、ということを除くと、中身は何も無い映画だったよ。

床で蠢く黒い影の意味も分からず終いで、弟殺しの殺人事件の顛末も放置され、夫の新たな作品が数日間で出版され初版が完売になり、祝いの席に他人たちが押し寄せてくる展開は、支離滅裂を超えて適当レベルにまで堕ちてしまったような印象を受けたよ。

床に広がってゆく血液も、1分後に家を取り囲んでいる群衆も、まるで狂気だよ。

観ていてストレスしか感じなかったよ。

全員が非常識でイカれているだけの映画だったよ。

ちなみに、中盤50分間分ほど早送りをさせてもらったよ。

無意味な場面が延々と続くのでね。

そして、民衆によるデモと乱闘が起き、テロが起き、虐殺が起き、爆破され、突然に出産し、群衆に妻が強姦され、自爆して終了した。

そして、夫は同じことを繰り返している悪魔だった。


酷い作品だな。

以上だ。
佐藤哲雄

佐藤哲雄