のんchan

逃げ去る恋ののんchanのレビュー・感想・評価

逃げ去る恋(1978年製作の映画)
4.2
やっぱりトリュフォーって天才😆
これはまた面白かった〜🫶
脚本が優れているのに感心したが、こちらはトリュフォーの他に、マリー=フランス・ピジェ(脚本・出演)とシュザンヌ・シフマン、そしてジャン・オーレルが手を加えていて、オーレルは特にトリュフォーの良き助言者で、ドワネルものに精通しているからこそ出来た作品なのだろう。

本作はドワネルもの完結篇❗️
以前のシリーズ4作品のここぞとという回想シーンをパズルのように組み合わせている。
『家庭』のその後になっているので、それを観ていないとちょっと面白くないかも?
『大人は判ってくれない』『二十歳の恋』『夜霧の恋人たち』の多くのシーンが出て来る。
この作品の20年前の『大人は判ってくれない』のキャストと全て同一人物が演じているのは素晴らしい👏シリーズならではだが他に類を見ないかも。


アントワーヌは印刷会社に勤務しながら変愛小説を書いている。
オープニングは浮気相手のサビーヌ(ドロテ)のベッドから😁
そしてその日は、クリスチーヌ(クロード・ジャド)と離婚する日だった。それがフランスで協議離婚成立第1号となる❗️
合宿に行く息子を駅に送りに行った時、向い側の列車に初恋の相手コレット(マリー=フランス・ピジェ)を見つけ、思わず飛び乗るアントワーヌ...

母の愛人が長い時を超えて突然現れ、モンマルトルの墓地を訪れるシーンはトリュフォーの遺言のようだとされている?

よくもまぁ、こんなにスムーズに絡み合うシナリオが出来るもんだと感心しかない👏あ〜楽しかった😆


《特典映像》
シリーズ6作目はないのですか?の質問にトリュフォーは「ドワネルを人間的に発展させられなかったと思う。最初は自伝的だったが、だんだん自分から離れていった。野心もなく成長もない。ミッキーマウスが年を取らないのと同じ(笑)人生の挫折の物語なのです」
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