カトゥ

いのちのかたち 画家・絵本作家 いせひでこのカトゥのレビュー・感想・評価

3.0
大好きな作家である「いせひでこ」さんの映画とあって、万難を排して映画館へ行き、堪能した。

あの大震災と原発事故、そして絵本作家という組み合わせから、どこか政治運動臭さを感じていたのだが、映画そのものは作家の心情を丁寧に切り取った、抑制の効いたものだった。正直、ほっとした。

ファンならずとも、きっと得るものがあると思う。鎮魂と、未来への祈りを、ここまで真っ直ぐに表現できる人だからこその「ルリユールおじさん」であり「チェロの木」なんだろうな、と。静かな感動は、映画館を見た後もずっと続いている。
カトゥ

カトゥ