染夫木智也

クロムスカル リターンズの染夫木智也のレビュー・感想・評価

クロムスカル リターンズ(2011年製作の映画)
3.0
食後に見たら、ゲー吐きます。

23歳で特殊メイクスタジオを設立させた映画監督ロバート・ホールのエグさを追求したホラー作品。

2004年に監督デビュー後、2009年にクロムスカル、2011年に続編のクロムスカル・リターンズが作られたが、過激な描写のためか日本で公開されたのはどちらも2023年になってからとういう。

前作のクロムスカルでは、棺桶に入れられた女性が髑髏の仮面をつけ、肩にカメラをつけた殺人鬼に命を狙われる話。
基本ナイフを使うんやけど、殺し方が残酷で首を切り落としたり、顔の一部を切り取ったり、目ん玉がとれたりとサイコな映画だった。

そして、続編のリターンズ
前作のラストで殺されたクロムスカルは謎の組織に回収され、完璧な医療技術によって生き返る。自分を殺したものを追う、一方組織内で2台目クロムスカルを目指し、残虐な殺しを行う者も現れてくる。

一体何を見せられているか?って思うほどグロイシーンオンパレードの映画。
見ろ!俺らの特殊メイクの技術を!という監督の想いが伝わる。

グロさの演出は前回を超えていた。
ナイフを刺してから人体を破壊するシーンが凄い、よくある演出としては刺す部分と切り取る部分が別カットになっていることが多いが、クロムスカルはカットを割らない。
CGが多様される中、特殊メイクの技術の高さを見せつけられた。

前作にでてこなかった警官たちの登場により、舞台の幅は広がっているけど、警官が無能過ぎるのが勿体無い。簡単にやられすぎやわ。

あと、物語の展開について
クロムスカル殺されたはずやのに生き返るんかい!
ってか単独犯ではなく組織的に動いてたんかい!など、想像できない展開に思わずツッコミたくなる。

あと、2作目まで見てもなぜクロムスカルが若い女性を狙うのか、殺害するシーンをカメラに撮るのかなどの理由が解明されず、何かを匂わせる終わり方が非常に気になる。

これは3作目に繋がるのかって期待させられるが、実はロバート・ホール監督2021年に47歳という若さで亡くなってしまった。

誰か他の監督が続編を作ることを期待している。