染夫木智也

仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキングの染夫木智也のレビュー・感想・評価

1.0
おもちゃを売るための映画なのか

仮面ライダーギーツは令和版仮面ライダー第四弾で、2022年9月から2023年8月まで放送された。
本作の映画を見るためだけに、東映特撮ファンクラブに月額960円で一か月契約して、ドラマシリーズ全49話を予習。

Storyはランダムに選ばれた一般人が仮面ライダーになる話。選ばれた人たちは「デザイアグランプリ」という敵と戦う生き残りゲームが始まる。勝ち残った1名には望んだ理想の世界が叶う。

放送開始当時、ガンツの作者「奥浩哉」さんがSNSで「プロデューサーさん、GANTZの著作権切れていると思っているのかな」って投稿したことで少し話題にもなった作品。

全話みたところ、これは子供向けではなく、大人だましの仮面ライダーだった。生き残りゲームがテーマってことで大人向けの話かと期待したが、ただ面白そうな設定だけだった。まずルールが中途半端、敵に殺されたら世界からいなくなるはずやけど、基本はモブキャラのみ。メインのキャラがやられても例外として生きかえる。そのため、緊張感はないし、物語後半とかグダグダすぎ。

そして、ドラマ版の続きが本作の映画となる。
Storyは主人公のギースが世界を守る「神」となってから時がたった。
ある事件によって変異種のジャマトがうまれてしまう。
この変異種の誕生によって、1000年後の人類が滅亡してしまうため、仮面ライダーが世界守ろうとする話。

まず、本作の映画は何の説明もないため、ドラマ版を見ている人しか話がわからない優しくないつくりになっている。
そして、無理やり作ったかのようなストーリー。
人類を守るために1000年後の神ギースがやってくるが、結局は邪魔にばっかりして、最後は放置プレイ結局何しに来たんっておもった。正直、この物語は必要か?って思った。

さらに見せ場となるこだわったアクション。
途中、現世の神VS1000年後の神の戦うシーンだが、リアルな撮影にこだわったということでワンカットに見せたアクションだが、なぜが戦う場所が狭い。せっかくならド派手に広い荒野でCGつかったアクションの方がよかった。

そして一番に気になったのが映画にこだわったのではなく、ただおもちゃを売りたい雰囲気を感じてしまった。
実はドラマ版からメインキャラは4人存在するんやけど、3人がすでに超進化したスーツを身に着けている。残りの1名が今作で超進化するんやけど、実はそのキャラのおもちゃが売られる。
しかも、本作映画は情報が解禁された去年では映画の公開日は決まっていないのに、映画のDVDやブルーレイの発売日とおもちゃがセットで発売される情報が決まっていた。これはおもちゃを売りたいだけの映画なんでは?って思わざるえないし、そんなことよりももっとストーリのこだわってほしかった。
こんなやり方だと本当のファンしか見ない映画になるし、そのままでよいのか戦隊もの作品っておもってしまう。