ドクター・エクソシスト
『ザ・コア』、『ダークナイトシリーズ』などでお馴染みのアーロン・エッカート主演のホラー映画だな。
否、ホラー映画と表するには恐怖感が著しく不足しているな。
まあ、オカルト映画だな。
主役の職業は科学者であり、彼が取り組んでいる実験は、悪魔祓いではなく『治療』であり、バチカンからの『悪魔祓い』の依頼は受けないという彼のこだわりは、実に共感したよ。
主人公の脚が不自由である、という設定の意義付けについて、最後まで私には理解が出来なかったが、科学的なアプローチによって悪霊と接触をし、憑依されている宿主自身の意識を誘導することによって悪霊と宿主とを分離する、という取り組みは、とても面白かったよ。
ただ、先ほども述べたように、恐怖感を煽るシーンが少なく、少ないホラーシーンも『悪霊の仕業』が分かる程度の表現のみに抑えられていたことにより、この映画のテーマがよく分からないまま終幕まで流れてしまったよ。
全般的にインパクトが弱く、悪霊との戦いが繰り返されるのみだったため、観ている側としては、テンションが上がる前に終わってしまったような結果だったよ。
あらゆる意味で『勿体無い』映画だったな。
以上だな。