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Calendar(原題)
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『Calendar(原題)』に投稿された感想・評価

[アルメニアの教会群でカレンダーを作る夫婦の物語] 90点

大傑作。アトム・エゴヤン長編五作目。ある写真家とその妻は、カレンダー用写真の撮影のためアルメニアを訪れる。運転手兼案内人のアショットが熱心に教会やその歴史を解説してくれて、妻は熱心に聞き入って翻訳する一方、写真家は表面的な構図にしか興味がなく、長話をして惹かれ合っているようにも見える二人に嫉妬している。撮影されたアルメニアでの映像は全て写真家の一人称視点であり、興味のない箇所は飛ばされ、思い返したい箇所は何度も巻き戻される(普段通りの時制操作だがここでは奇跡的なまでに上手くいっている)。カレンダー完成後の出来事として、妻と別れた写真家がアルメニアに関連のある国の美女を毎月一人ずつ自宅に招いて食事をするという現在パートが挿入される。そこでも写真家は女性たちのことを表面的にしか興味のなさそうだ。なぜかどの女性も食事中に抜け出して奥の部屋にある電話でそれぞれの母語で誰かと話し込むという展開に毎回なるのだが、電話の横には完成したカレンダーが飾ってあって、毎月異なるフォトジェニックな風景写真と毎月異なる女性陣が並ぶという奇妙な構図を反復し続ける。その裏では妻からの留守電が、まるで過去から呼びかけてくるかのように鳴り響き、それに対する写真家の心の声が誰にも届かないまま虚空を漂っている。シンプルに考えると写真撮影は部外者による文化の盗用ともいえるが、劇中で写真家がアルメニアにルーツがあることを明かしていることから、そして写真家を演じているのがアルメニア系移民二世のアトム・エゴヤンその人だから、問題はより複雑になる。まず写真の被写体との距離感はそのまま自分の心とアルメニアの距離を表しているのだろう。バッチリ構図をキメるのは、距離の遠さに起因する心象風景の具現か。写真家の妻アルシネを演じるのはエゴヤンの妻で、彼女もアルメニアにルーツがあるようで、アルメニア語にも堪能で、言語的文化的な障壁のなさが彼女を自分から遠いところに連れて行ってしまうのではないかと考えている。そういったアイデンティティの揺らぎと戸惑いがあった上で、妻との結婚生活を顧みる12章(過去パートの各写真と現在パートの各女性は対応している)とも見ることができる。アラン・レネ『ジュテーム、ジュテーム』になぞらえている人も居た。確かに。
Baad

Baadの感想・評価

4.0
例えて言えば、憧れ、とか、迷妄、という言葉がふさわしいのだろうか?

「恋」というにはあまりに慎ましく、それでいてぬぐい去りがたく強く存在する、ある女性への執着を、月ごとに訪れる異なった女性の客人と、かつて関わりがあったらしい通訳の女性からの留守番電話に入るメッセージを重ねて描いた作品。

物語は、トルコにあるらしいアルメニアの史跡を男性と通訳の女性、ドライバーが訪れるところから始まる。

シンプルだが美しいフィルム。エゴヤンの映画の核の部分だけが描かれているようだ。

月ごとに訪れる女性は全て言葉も雰囲気もそれぞれに違うが、多くはインドからヨーロッパまでの様々な言葉をしゃべっている。自らが捨ててきた旧大陸への憧れと女性への想いが重なっているのだろうか?

主人公の男性をエゴヤン本人、通訳の女性を妻のアルシネ・カーンジャンが演じている。
カーンジャンが演じる女性はアルメニア語をはなせるが、エゴヤン演ずる男性は、アルメニア系であるのにそれを理解できないようである。

余談だが、エゴヤン夫妻の関係は、どこか、ジュールズ・ダッシンとメリナ・メルクーリの関係に似ているような気がする。映画監督と女優のカップルはどこか対等でなく、女優の方が監督に遠慮しているように見えることが多いのだが、この2組はなぜか、圧倒的に妻が大事にされている気がするのだ。
(VHS/アメリカ版)

(人恋しくて 2009/6/6記)
あ

あの感想・評価

4.8
おっさんが着てるブートのシャネルロゴtよすぎやろ、まじ欲しい。

突発性のジジイにアルメニア語で延々と1mmも解せない話されて早速ホラーと化すとこな、言語の壁が理解の拒絶へと繋がっていく。

ロケの完全勝利というか、アルメニアの教会群(一部教会以外もあったけど)あまりにも強すぎるわ、説得力の塊