りょうすけ

ミルクのりょうすけのレビュー・感想・評価

ミルク(2008年製作の映画)
2.5
「ミルク」

「ユスフ三部作」の2作目。高校卒業後くらいの青年ユスフの物語。

「卵」よりもセリフが少なくなってるし、説明もかなり省かれているのでかなり難解になったという印象。

正直、かなり退屈だった。色んなことが起きる中で感情が揺さぶられるような不安定な様を描きたいんだろうけど、それを観る側の解釈に委ねるのはなかなか難しいなと思った。

ユスフは全体的に見れば、親の手伝いもするし、ちゃんとした好青年のはずなのに、歳のせいもあってかちょっと不良に見えるところが、なんとも不思議だった気がする。

「ミルク」は母親との関係性がメインだけど、この二人って別に険悪なわけではないよな。この年代の男って母親と普通に話すし、仲もいいんだけど、母と娘ほどは深いことは話さないし、どうしても距離感を感じるのは仕方ない。

恥ずかしさとか、そんな感情があるからこそ、この関係性なのだと思う。それは自分にも痛いほどわかる。そう考えると、結構感情移入しやすい映画なのかもしれない。
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