ニコチンロイド

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのニコチンロイドのレビュー・感想・評価

4.0
「ついにインディも終わりかあ…」という感慨に浸るつもりで観に来たらいろんな酷い目に遭うマッツ・ミケルセンが楽しめるマッツ映画でした
そんなことある?

哀愁や孤独さや憂鬱さを纏ったインディがなかなか辛く(それにしたって元気ではあるのだけど)、全体的にはクリスタルスカルくらいバカさとユーモアを散りばめてあった方が好みだった。
マクガフィンにしてももっと神秘性やヤバさが欲しかったなと。

若き日の冒険や過去に囚われているインディと同様に悪役フォラーもまたかつてのナチスドイツに囚われている構造がなかなか皮肉が効いていて、その点は流石だなと感じました。

個人的に一番涙腺に来たのは最後の聖戦から34年ぶりにジョン・リス=デイヴィス演じるサラーが登場した瞬間でした。
ハリソンの方はクリスタルスカルやハンソロとしてだったりなんだかんだで定期的にお見かけするので(それに今後MCUにも参戦するし)役柄としてはともかく俳優としてはよく見かけるのですが、サラーの方はLOTRのギムリくらいでしか個人的には見かけなかったためより感慨深く、懐かしさが込み上げてきましたね。
特に今の孤独なインディにとって唯一の友人としての登場がまた嬉しかった。

それから嬉しかったのはある挿入歌。
「いやこれ絶対使用料とんでもない額だろ!」と思ったんですが本当にとんでもない額だそうで、劇場の音響であの曲が聴けるのは最高。