フィンチャーの映画ってめちゃめちゃ胃もたれする時(セブン、ゾディアック)とやたらと喉越しが良い時(ソーシャルネットワーク、ドラゴン・タトゥーの女)があるんだけどこれはなんなんだろう。
今作は後者。
ポスターの雰囲気からてっきり6、70年代が舞台だと思い込んでたらめちゃめちゃスマートウォッチやスマートフォンやAmazonやGoogleマップを使いこなすのでびっくりした。
マイケル・ファスベンダー(大好き)がモノローグで暗殺者の心構えを説きながら淡々と復讐をしていくんだけど初っ端でしくじってるので微妙に説得力が無いのが地味に良い。
自分に言い聞かせてるんだなこいつという感じで。
ターゲットがいる現場に応じてどういうやり方で侵入しよっかなーって考えるパートと実行パートに分かれてて、この考えるパートが楽しい。
それこそゲームの「ヒットマン」みたいに何が使えるか考えていく感じ。
爽やかなザ・スミスがずっと流れてるのも良い。
「なんか好きで暇な時に見返しちゃう映画」がまた一作増えたので嬉しい。