ゴン吉

ジュラシック・ワールド 炎の王国のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.4
恐竜のテーマパークを舞台にしたSFパニックサバイバル作品「ジュラシック・パーク」シリーズの5作目。
スティーブン・スピルバーグとコリン・トレボロウが製作総指揮を務め、J・A・バヨナ監督がメガホンをとり、前作に引き続き、クリス・プラットが主演、ブライス・ダラス・ハワードがヒロインを演じる。

前作の3年後が舞台で、オープニングはインドミナスレックスの骨を回収した海底探査船が海中でモササウルスに襲われるシーンで始まる。
そんな折、閉園したジュラシック・ワールドがあるコスタリカのイスラ・ヌブラル島で火山噴火の兆候が確認され、島の恐竜たちをそのまま放置して見殺しにするか、保護するかで議論される。
ジュラシック・ワールドで小型肉食恐竜ラプトルの調教師だったオーウェン・グレイディ(クリス・プラット)は運営責任者だったクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)とともに、恐竜たちを救うために島に上陸するが、火山が噴火する。
多くの恐竜が炎に包まれる中、一部の恐竜たちを捕獲して、船で脱出する。
一方で人間は新たに遺伝子組み換え肉食生物インドラプトルを作り出していた.....

人間のエゴと驕り、拝金主義を描いた作品です。
本作では恐竜はもとより火山噴火の脅威も襲い掛かる。
モササウルス、Tレックス、ヴェロキラプトル、バリオニクス、アロサウルス、トリケラトプス、ブラキオサウルス、アパトサウルス、アンキロサウルス、ステゴサウルス、スティギモロク、パラサウロロフス、プテラノドンなど様々な恐竜が登場してワクワクです。
新登場の大型肉食獣インドラプトルと小型肉食恐竜ラプトルのバトルが胸アツです。
火山噴火で置き去りにされて煙の中に消えていくブラキオサウルスが切ないです。
人間は直ぐに裏切るが恐竜は最後まで裏切らないのが印象的で、大人のエゴと子供の純真な心の対比も見事です。
「クローンだけどみんな生きている....」(日テレ版)

「彼らは人類の前に存在し その後まで 残るかも 未知の脅威の幕開けです 新世紀が始まる ようこそ ジュラシック・ワールドへ」(NHK版)
「新世代の始まりです ようこそジュラシック・ワールドへ!」(日テレ版)

ラストでラプトルやプテラノドンが、万物の頂点であると思いあがった人間界を上から見下ろしているシーンが秀逸です。 

2023.12 NHKで鑑賞( BSプレミアム・字幕:戸田奈津子)
2022.7 日テレで鑑賞(金曜ロード・吹替)
2020.7 日テレで鑑賞(金曜ロード・吹替)
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