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ルーキー・ハウス・ガールのmaverickのレビュー・感想・評価

ルーキー・ハウス・ガール(2011年製作の映画)
3.9
2011年の、イギリス・ドイツ・オーストリア合作映画。主演は『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズ。


お金持ちの別荘で家政婦として住み込みで働く女の子の話。夢、家族、恋愛と、鉄板ネタで構成された、シンプルな作品性。主演のフェリシティ・ジョーンズの可愛らしさが作品の最大の魅力。真面目な性格だが言動は少々汚く、時折羽目を外しすぎる等身大な若者を演じている。作中で見せるスノーボーダーとしての姿も魅力的。彼女が主演というのは、ことのほか大きい。

先に住み込みで働いている、先輩家政婦役のタムシン・エガートンという女優も可愛かった。いわゆるギャル系なんだけど、どこか憎めない可愛らしさがある。主人公とは真逆の立ち位置のキャラで、二人の凸凹加減が笑いを誘う。恋の相手役は、エド・ウェストウィックというイギリス出身の俳優。ちょっとクセのある顔というか、自分はあまり魅力を感じなかった。向こうの女の子が好きな系統なのかなというのは感じたが、主人公が惹かれる展開は少しばかり強引ではある。もっとロマンチックさが欲しかったなと。彼の父親をビル・ナイが演じており、物語上はそこまで重要じゃないのに存在感は抜群だった。彼の母親役はブルック・シールズ。いつまでも美人で驚きだ。

主人公は母親の死をトラウマに感じている。そのせいで夢を諦めてもいたのだが、その描き方に深みはない。だがそうなのだというのは最低限伝わるし、深みがないからといってつまらないというほどでもなかった。全体的にコミカルで、頑張っている主人公に元気をもらえる作品。最後は思わずうるっときた。


フェリシティ・ジョーンズ主演のラブストーリーということで前々から興味があった。まだ幼さのある彼女の魅力が存分に詰まっている。『博士と彼女のセオリー』で彼女を知った人に、お勧めしたい一本である。
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