しゅん

ハラキリのしゅんのレビュー・感想・評価

ハラキリ(1919年製作の映画)
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固定カメラしか技術的に使えなかったのかなと思ってみてたら一回だけ横移動した!恐る恐る試したんだろうか。

全編ジャポネズム趣味で錯誤感が笑えるのだが、小物は豪華に揃ってる。仏教に傷つけられ西洋にも裏切られるという展開は日本という国を描いたようにも見えるし、純真さが悲劇と直結するというのは後の『熱い夜の疼き』『スカーレットストリート』にもつながるラングの主題だともいえる。流石に映像的、物語的快楽は薄いが、オラフが再来日してからのラストに至る流れにはサスペンスがあった。階段の上り下りは権力構造を仄めかしてるのかな。
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