しゅん

金髪乱れてのしゅんのレビュー・感想・評価

金髪乱れて(1932年製作の映画)
-
めっちゃ面白い。恋愛コメディとギャングものの合体。
帽子をまっすぐかぶっての繰り返し、酔っ払いに絡まれるの繰り返し、セリフを繰り返すの繰り返し。繰り返しによるドタバタを、金髪の女ジョーン・ベネットが無表情でいる(全然乱れない)流れがなんかとてもよい。『鉄腕ジム』と一緒で、人が水におちたり大勢がずっこけたりするウォルシュの映画はとてもいいな。
心内語をしゃべる映画を観たというセリフのあとではじまる心内語の演出など、トーキー初期のギャグが展開されるのも好き。キスするときの足の演技も。

船場で労働者との会話から始まる、ズームで映す点は『追憶の女』と共通。
酔っ払いが落ちるシーンは、後半の上階に穴を開けて金を盗むギャングのシーンの階下に降りるシーンと呼応している?
しゅん

しゅん