生き物の系統を図鑑の映像にしたような作品。
動物の銅板画、標本、映像等を組み合わせた貝、爬虫類、人間等いくつかの異なる種のアニメーションを組曲のように構成したアニメーション。
昆虫、爬虫類、魚類、鳥類、哺乳類、ヒトの姿、銅版画、標本、生きた動物と、目まぐるしく映る。
昆虫類=ボレロ、魚類=ブルースのように各生物群を音楽のジャンルに例えてますが、音楽と映像をマッチさせるシュヴァンクマイエルの感性。
見ていると見慣れた動物たちが何か得体のしれないものに思えてきて妙な居心地悪さを覚える。
毎回合間に入る毒っけたっぷりなお馴染みシーンにもニンマリ。
また、シュヴァンクマイエルが「食べる」ことにグロテスクさ(強迫観念)を感じているのは、この作品からもよく伝わってきます。