この映画がなぜこれほどの熱量と若々しさを持ち得たのか、理由として思いついたのが二つあって、ひとつはカメラを向けられた人々がカメラを全く恐れないこと。僕の記憶が正しければ、この4時間余りの映像において…
>>続きを読むとんでもないものを観た。
これは、映画という枠をはみ出し、その時代のチリそのものがそこにある。
2部まででそれが圧倒的な熱量で描かれ、3部では民衆の視点で再検証される。
よくここまで撮れたもの…
このレビューはネタバレを含みます
『チリの闘い』鑑賞。アジェンデ政権でのブルジョワジーを中心とした右派の動向を描きつつ、ピノチェト政権の成立までを、「ブルジョワジーの叛乱」「クーデター」「民衆の力」の三部で構成され作品。リアリティの…
>>続きを読む第1部 ブルジョワジーの叛乱/1975
第2部 クーデター/1976
第3部 民衆の力/1978
P.s.
こんな貴重な映像をスクリーンで観れただけで幸せ
一気に3部を見通すのも非常に爽快
1…
生々しい。あくまで共産主義側に立ってはいるが、1部2部は、どちらの側の意見も動きも克明に記録され、丁寧に紡がれている。すごい記録だ。
ちなみにカメラマンの1人は撮影中にクーデターに撃たれて死んでしま…
最初の公開から40年を経てようやく日本公開された本作。3部構成/4時間半という上映時間を体験して、「史上最高のドキュメンタリー映画」という謳い文句に完全同意しました。というか、これはもう映画の範疇を…
>>続きを読むひたすら人々がしゃべりっぱなしな部分は少し退屈だったけど、迫力ある映像や決定的な瞬間、ひたすら民衆に寄り添って声を集めた映像は見応えがあり、歴史や政治、民衆と国家のダイナミズムを感じた。
単なる時系…
休日の正午頃から夕方まで三部作を一気見すると、1日の全てがこの作品のために費やされた風になり、この日から2週間ほど生活のリズムが大きく狂っていったが、今改めて思い返しても実に詳細な記録と映像の持つ迫…
>>続きを読む(c) 1975, 1976, 1978 Patricio Guzmán