CCCさんの映画レビュー・感想・評価

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美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.2

めっちゃくちゃ好き。
緊張の連続の中、ラストのダンスシーンによる緩和。真っ暗(闇)使い方に痺れる。
小説の挿絵のような映像の連続。
男たちの見せ方が、薔薇族的だ。

ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ワーニャ」(2024年製作の映画)

3.9

素晴らしかった。1人9役。台詞を言わずとも、表情や仕草を見ればどの役に入ったのかがわかるくらいの演じ分けは落語を思わせる。圓生師匠が演っていた「ちきり伊勢屋」のような長講の落語を聴いているような濃厚な>>続きを読む

エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

4.0

複雑な事象と、それに対するサイードの主張を実に丁寧に描いている。それでも複雑でよくわからなくなるから、終わったあとでChatGPTと対話して、いろいろ分かった。

複雑さをサイードという人間を通して見
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SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

3.6

牛腸の声にビビる。他の作品より、迫り方がやや浅いように思ったが、ラストの声に持っていかれる。

花子 4K(2001年製作の映画)

4.0

60分にいろんなものが映っていた。母も父も桃子も、常識非常識、愛憎、陰陽、悲喜交々。撮られていることでも変化があるのだろうか、それとも、あれも日常だろうか。

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.9

機内で公開前に先取り。実に好き。展開に目新しいものはないが、役者3人とセリフが好き。

まひるのほし 4K(1998年製作の映画)

4.0

とにかく個性が迸っていた。

健常者側の対応なんかも、今と昔ではあるべき姿が異なるのだろう。その意味で、いま見ると、大丈夫?と思う部分もあるが、今の価値観から一方的に言うべきでもないように感じる。
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阿賀に生きる(1992年製作の映画)

4.2

全ての情景と表情が瑞々しい。ナレーションやテロップが、まず人物や情景を見せてから、出てくる。ある意味、順番が逆なのだけど、それがより画面や人物に目を向けさせる。ペヤング食べたくなった(笑)

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

ストーリーや大きな展開は何もないのに、最後まで緊張感が持続する。直接見せず、周囲の音と行動、無関心さだけで、悍ましさを増幅させる。エグい撮り方で、エグいものを撮るなぁ。

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.8

フランスは、ほんと人を不快にさせる映画をたくさん作るなー(褒めてる)。
主人公の頭と性格が悪い感じが、いい(褒めてる)。

DAGON(2001年製作の映画)

3.8

最高だな。ゲラゲラ笑いながら観るのが、クトゥルフ映画。音楽もかっこよかった。

フリードキン版の『恐怖の報酬』にも出演していたフランシスコ・ラバルの遺作になるのか。

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.6

実話なのが怖い。ラストシーンなどは僕のような日本に生まれ育った人間は、道理は分かるが、感覚的に理解できない。そういう部分がたくさんある。とにかく美しいシーンが多く、(荘厳というよりも)大仰な音楽と相ま>>続きを読む

ストーリーテリング(2001年製作の映画)

3.5

前にも観たと思うけど、日によって感じ方が違うかも。不快にも痛快にも感じそう。今回は、そんなに面白みを感じなかった。トッド・ソロンズ作の中ではそんなに好きじゃない方かも。

怪物(2023年製作の映画)

3.9

羅生門スタイルながら、複数の視点から実際のイジメと加害児童が描かれつつ、そこにフォーカスが当たらない怖さ。それこそ怪物ということか。ラストは解釈が分かれてるようだが、どちらかかは明確かなと。どちらでも>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

冒頭シーン、木々を下から見上げる映像に山本達久のシンバルが入ってきたときに、この映画好きって思った。理由はわからんけど、好きな映画はいつもそんなもん。

奇しくも、先日観た映画と主題と描き方がとても似
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

3.9

しんどい、しんどすぎる。主役の子にこちらもやられる。様々な論点を突きつけてくるし、解決策を簡単に決められない。社会の難しさ。あの母親もしんどいけど、自分の子だとしたら、あの感じも理解できるし。とにかく>>続きを読む

ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.6

ひと言で語れないテーマがあるが、ひとつ言えるのは、良くない種類のカタルシスが発生してしまうこと。

バービー(2023年製作の映画)

3.9

馬鹿馬鹿しさの皮を被った真っ当なフェミニズム映画だった。あと、マテルはよく製作側に入ったなw

ザ・タワー(2022年製作の映画)

3.5

密室系SFパニックホラーだけど、状況の根本的打開に向かわないところが、逆に新しい。

そんな中で生きていく工夫というか知恵というか、狂気が凄い。

フランスだから、人種間対立は想像付くけど、謎宗教発生
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94歳のゲイ(2024年製作の映画)

-

舞台は西成で、炊き出し風景から始まる意外なスタート。
彼のケアマネさんがゲイで、老いてからの友だちみたいになったり、そしてそのケアマネが若くして死んだり、でも東京の60代のゲイが慕ってくれて、ちょっと
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

知らない話がたくさんあった。これをアメリカで描き、撮り、賞を獲ったかと。
前評判ほど、難解ではない。時間軸が3つほどあり、それがうまく組み合わされて、引き込まれる。モノクロなシーンの理由も徐々に分かり
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メロスたち(2023年製作の映画)

4.0

走れ!ののちの進路。

曽田さんの今後を応援したくなる。だってもう別人になってるじゃないか。

それ以外のメンバーがまた集う瞬間に立ち会いたい。照明の佐藤さんも、とてもいい味。

この映画の中のインタ
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走れ!走れ走れメロス(2022年製作の映画)

4.1

リバイバル上映で下北沢トリウッドで鑑賞。

やばい作品に出会ってしまった。島根の70人の分校の、たった4人の演劇部を追ったドキュメンタリー。ボロ泣きした。

教員に火を点けられた高校生達が、監督はじめ
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アッシャー家の惨劇(1960年製作の映画)

3.8

ロジャー・コーマンのプロデュースは何作も観てるけど、監督作は初めてかも。低予算、当時の技術ながらの工夫が面白かった。

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.8

飛行機機内で観られたので観たけど、なんだか煙に巻かれた感じ。あと、これは仕方がないのかもしれないけど、どうしても「あのポアロ」のイメージを期待してしまい、こんなに陰鬱なポアロには、洒脱さ不足を感じてし>>続きを読む

我、邪で邪を制す(2023年製作の映画)

3.9

いい意味で、思ってたんとちがう展開で、面白かった。わはは。

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

3.0

相変わらずよく分からんかった(笑)
本人がもし生きてて語ったとしても分からんと思う(笑)そして、分からんでいいと思う。

音楽の使い方とか間の使い方が、どえらいな。そして、そこで終わんのかい。

現代
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