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レディ・バードのkouseiのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.2
未来へ舞う1人の少女の物語

自分の決めた未来に向かって突き進んでいく、クリスティンを観ていると自然と勇気が湧いてくる!
本作の見所は母親と娘の関係性にある。母と娘の思い描く未来のズレ、娘の変化によって立ちはだかる感情の壁が巧く描かれています。

対立や衝突を繰り返していく二人の間にも愛があり、好きだからこそ衝突している。大人になれない(素直になれない)という点ではレディバードと母親は共通していますね。完璧ではないところが人間らしくて愛おしさを感じます!

父親は部屋に入る時にノックしてくるけど、母親はノックしないとかの小ネタだったり、背伸びして作った人間関係の居心地の悪さなど、痛いくらい共感できる場面が多かったのが良かった!

プロムに向かう車から親友の家に行き先を変えるシーンが印象に残っています。結局は自分を分かってくれる本物の親友が一番。「ブック・スマート」でもそうでしたが、ビーニー・フェルドスタインは"愛すべき親友"の立ち位置が最高に似合っている!

シャラメの陰謀論者?なキャラクターもクセがあって良かったです!
まだ観てない方はぜひ!
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