Melko

ビッグ・ガンのMelkoのレビュー・感想・評価

ビッグ・ガン(1972年製作の映画)
3.4
「汝に平安をもたらすために、隣人を愛しなさい」

今日の味方は明日の敵……

お初のアラン・ドロン
当時42歳ぐらいか。お顔のパーツ構成がなんとなくエドワード・ファーロングみがあって、彼が酒に溺れて激太りせずシュッとしたまま40代になっていたら、こんな感じだったのかもなぁ…なんて想いを馳せてしまった。クールハンサムな顔立ち。

ヒットマン トニー
息子は7歳になったばかり。愛する息子に恥じぬ生き方がしたいと、組織から足を洗うことを決めるも、裏稼業を知りすぎた彼を、組織が放っておくハズがなく、始末しようと画策。だが不運にもトニーの妻と息子が代わりとなって犠牲に……
トニーの心に灯る復讐の炎

フランスとイタリアの合作なのか、なるほど
キャストが喋ってるのはフランス語なのに吹き替えがイタリア語なので、違和感…

妻と息子が乗った車が大爆発、衝撃…
そこから始まるトニーの復讐劇

敵の妨害や奇襲にもめげず、とにかく淡々と復讐を実行していくトニーの姿は無駄があまりなく見やすいが、不自然なぐらい多いカーチェイスが気になる。派手なカースタントを見せたかったのか?車での追いかけっこに尺を割きすぎ…

血糊がペンキ感丸出しなのは、時代のご愛嬌

でもそれこそ時代なのか、退廃的な70年代の雰囲気がプンプンなのは嫌いじゃない
最初の報復を終え帰宅後、息子がテープレコーダーに残していた録音をたまたま聴き物思いに耽ったり、冒頭妻が映っていた鏡に1人で映ったり、独りになった男の哀愁が切ない。

復讐劇をアシストする元カノ サンドラが健気で良い女

セクシーシーンのボカシは要らなかったなぁ〜

残った宿敵、煮え切らないままラスト5分
お?このまま終わるのか?マジ?……
えっっ!!ああ……そうゆうことか。。。トニー……

結局、誰も信じられないということか
サンドラの言うとおりにしていれば…
無償で助けてくれる他人ほど怪しいものはないけど、裏切りの世界だから、終わらないんだろうね、、

大丈夫、神父様の言うとおり、あとの罪は神が裁いてくれるのだ
Melko

Melko