↓のレビューは、以前のアカウントにて鑑賞直後に投稿したレビューになります。
☆☆☆★★★
“嘘もバレなければ真実になりうる”
男は平気で妻を裏切るが、一旦妻に裏切られた真実を知ると動揺する。
作品中には「男とはそんなモノ…」と言ったナレーションが有るが、まさにそんな男の愚かな面を露わにする。
全編モノクロの為に。より一層心の焦燥感で有ったり、不毛な愛に対する寂寥感等が、光と影のコントラストによって表情等で浮き彫りになって行く。
多少ナレーション過多による説明が多くはなっているが。トリュフォー作品。とりわけ『恋のエチュード』辺りが好きな人にはすんなり観られるのでは?と思う。
結構ドロドロとした話で有りながら、最終的にはあっさりとした印象なので、物足りなく感じる人も多いのでは。
個人的にはとても面白く観ました。
(2017年 1月30日 シアター・イメージフォーラム/シアター1)