松井の天井直撃ホームラン

ピアノ 2 Pianos 4 Handsの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

ピアノ 2 Pianos 4 Hands(2021年製作の映画)
-
☆☆☆☆

始まって約1/3辺りで…

「アレ?ひょっとしてコレは時系列的に行ったり来たりとしているストーリーなのか?」

、、、と思いつつ。

「ん?いや、ちょっと待てよ…!」と。


その時に、スクリーンを見つめながら、或る言葉を思い出していた。


〝 お金を残すは3流。作品を残すは2流。人を残すのが1流 〟


才能が有っても必ずしも成功者となるとは限らない。
成功者となるには、より誰よりも努力を惜しんではならない。

世界を制覇するには
少なくとも国を代表…
いや街で…
まあ、せめて近所では1番で、、、

一瞬、自分が成し遂げられなかった悔しさを。時系列を崩しながら指導者として人を育てて行く内容なのかも?…と少し意識して観ていた。
だがしかし、ストーリー自体は。最初から2人の男の子が、お互いを切磋琢磨(ちょっと違うっちゃあ違うのだけども)しながら進んで行く内容だったのは間違いない。
もしも時系列を崩し、指導者となった話で有ったならば、かなり深みの有る内容になったのではなかろか?…と。

結局、その要素は無いと分かり。その辺りでちょっと残念な気持ちが続いたまま、ストーリーは進んで行った。


…だが、しかし、、、最後の最後で!



始まりが有れば終わりもまたしかり。


この舞台自体が、900回続いた舞台の最終公演にあたる…とゆう事実が。ストーリー上で明らかなように。2人が演じたキャラクターを、そのまま投影しているバディ物で有るのは明らかで。それによって、何とも言えない感情がこちらの胸を詰まらせ、熱くさせてくれる作品となっていたことで、素直に感動させられてしまったのでした。


2024年4月8日 東劇