ノッチ

不思議の国のアリスのノッチのレビュー・感想・評価

不思議の国のアリス(1903年製作の映画)
2.5
20世紀初頭の最古の『不思議の国のアリス』実写版。

現存するフィルムはほとんどない。

紙芝居のように展開が切り替わり、8分ほどのサイレント映画です。

元々の時間は10分くらいということだが、一部カットがあったというより、現存しているフィルムがこれだけだということなのだろう。

私が観たのは、無声の映画に後から音楽と吹き出しの字幕がつけられている作品です。

流石に映像の劣化が激しいですが、どんな感じかは判るレベルで、当時の映画がどういうものなのかを伺うことが出来て興味深かったです。

幼いアリスが白いウサギを追いかけて不思議な世界に迷いこみ、様々な不思議生物と出会い、冒険するって感じの話です。

コミカルなキャラクターの再現率が100年以上も前につくられたとは思えないクオリティの高さ。

鳥肌が立ちました。

案外不便な方が発想が自由になる気がしますね。

製作者の創意工夫に脱帽です。

モノクロだからこそ観る側の創造力が試される。

また、音楽が無茶苦茶にカッコよくて中毒性がありました。

アリスの映画が好きという方には、何といっても初映画化作品ですし観て損は無い作品だと思います。
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