囚人13号

日蝕と満月/日食の囚人13号のレビュー・感想・評価

日蝕と満月/日食(1907年製作の映画)
3.4
実は惑星を顔に見立てるセンスがもう卓越しているのだが、『月世界旅行』と違いここでは観測されるという主観性が人智を超えた出鱈目な生命活動を見せられているようで、当時の人々にとって宇宙は今以上にまだまだ果てしない世界だったと分かる。星の女神的な女性たちが流れ星のように夜空を移動していくショットは神秘的、メリエスは史上初めて擬人化を果たした人でもあるんじゃないかな。


一応メリエスのメモはこれをもって終わりにしたいが、印象的なのに登録されていない作品があと数本あるためここにメモとして残しておく。
・『Conjuring』(1896年/現存6秒)
・『Tentation de Saint Antoine』(1898年/1分)
・『ロビンソン・クルーソー』(1902年/12分)
・『Le Bourreau turc』(1903年/3分)
・『La Légende de Rip Van Winkle』(1905年/15分)
・『La Fée Carabosse ou le Poignard fatal』(1906年/12分)
・『Le Tunnel sous la Manche ou le Cauchemar franco-anglais』(1907年/23分)
・『Le Rêve d'un fumeur d'opium』(1908年/5分)
囚人13号

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