このレビューはネタバレを含みます
チャップリン公認未使用フィルム作品
3つのもめごと
1918年作品。
監督レオホワイト、チャールズチャップリン。
エッサネー社作品。
チャップリンがエッサネー社退社から未使用フィルムを使う許可を得て作った作品。
共演者のレオホワイトが監督。
原題「triple trouble」
正式な作品ではありませんが、なかなか貴重な作品だった。
一方は、付け足したのはと言って良いと思うが、とある爆弾装置を発明したおじいさん。
そこに清掃人としての設定のチャップリン。未使用からか画面が荒い、テレシネが見切れて顔が半分という感じの悪さだ。チャップリン、ゴミを掃除してはすぐ吐き捨てる、人にかける、といつもの調子。
そこに爆弾装置を狙う泥棒と5、6人からなる警察が室内であとづけのドタバタ。
もうひとつが、「キッド」ででてくる安宿の設定がここに出てくる。
本作では、やっぱり泥棒とやかましい人がチャップリンに絡み、殴り、盗んだ物を盗み返す活躍。
人の足に火をつけたり
喧しい人を瓶でなぐったり(ここらへんがモラル的にカットになったのかなと邪推)
これは、「キッド」の子役ジャッキークーガンと宿屋の泥棒をやっつけるギャグに進化している、必見の元ネタ。
ラストは爆弾落ち。爆発してチャーリー床下から顔をだすという「死霊のはらわた」のような床から顔出し、見切れる瞬間がかなり笑顔だ。
未使用フィルム映画化ってやっぱり存在する。
ジャッキーチェンの「鉄指拳」
ブルースリーの「死亡遊戯」「死亡の塔」など、人気俳優、コメディアンの不遇な遺産のようだ。
さて
3つのトラブルでございました。