Toineの感想文

鏡のToineの感想文のレビュー・感想・評価

(2007年製作の映画)
3.5
【夏の日に繊細に揺れる少年の心】
原題の直訳は"夏の鏡"。
2月もまだまだ寒いから暖かい作品が観たくて鑑賞いたしました。

15歳のグザビエ・ドラン君を観られる貴重なショートフィルム。
グザビエ君は若い頃からお顔がキュッと引き締まっていてめちゃめちゃかっこ良いなと思いました。

きらきら輝く素朴なカナダの陽ざし。
短い少年時代にグザビエくんが自身のアイデンティティを見つけるお話し。

他の子たちと僕は違うかもって少しずつ気が付いて行く。
自覚して行く。
だけどそれを特別なものとして描いていない所が非常に好きです。
周りの子と違う。ただそれだけ。
良いとか悪いとかではなく。
純粋な心で見つけただけ。
少し戸惑いつつ、当たり前にあることとしてただ素直に受け入れているように感じられて素敵でした。

そういう部分が後のグザビエ君の作品に投影されていますよね。
固定概念に縛られず誰かを好きになるって素敵なことだなって改めて思いました。