Toineの感想文

dot. ドットのToineの感想文のレビュー・感想・評価

dot. ドット(2005年製作の映画)
3.6
【みんな自分の秘密を誰かに聞いて欲しいんだなって】
ダークな青春映画。
FILMARKSさんのジャケット写真に惹かれ、エリシャ・カスバートさんお目当てで鑑賞いたしました。
可愛すぎて発狂♡♡

お馬さん大好きの余談ですが私の中で「ドットさん」は元競走馬のメイショウドトウさんの愛称なので「ドット」(作中では女の子の名前)を呼ぶ台詞が聞こえて来るたびにお馬のドットさんのピンクでブルブルの口元が脳裏に散らついて幸せな気分になりました。

ガーリーなエリシャさんとボーイッシュなカミーラ・ベルさんが正反対で良き♡
内容はすっごく気持ちが悪いお話でした。
エリシャさん演じるニーナちゃんの父親ポールが自分勝手すぎるし自分の血を分けた娘に…おぞましすぎて吐き気がしました。
ニーナちゃんも母親もポールの身勝手のせいで苦しんでいたのですが、夫婦愛や親子愛を盾にされ振り回されて来たというのが本当に胸クソでした。

父ポールとの秘密を誰にも話せず胸に抱えたまま平気な振りをして毎日学校に通うニーナちゃん。
ある日身寄りのなくなったドットちゃん(カミーラ・ベルさん)がニーナちゃんのお家に引き取られて一緒に生活をする事に。
ドットちゃんは聴覚に障害があり口も聞けない女の子。

最初は影のあるドットちゃんを毛嫌いするスクールカースト上位のニーナちゃんでしたがだんだん彼女の不思議な魅力に惹き付けられ心を開いて行く…という正反対な女の子同士のソフト百合な胸アツ展開♡♡
ぎゃあああ私が大好きなやつじゃん!!!

ドットちゃんの耳が聞こえないのを利用して自分たちの秘密を勝手にペラペラと打ち明けるポールやニーナちゃんやクラスメートのコナーくん。
ニーナちゃんは強がりという鎧を纏っていないと生きて行けなかったのだと思いました。
それがドットちゃんによって解きほぐされて行く過程が良すぎてたまらん。
ここら辺の描写の人間心理が凄く興味深かったです。

最後にニーナちゃんとドットちゃんが手を繋いで帰宅して2人で一緒にピアノを弾くまでの流れ。
ぜんぶ壊れちゃったから今から新しい日々を生きて行くんだね。
これから2人で♡♡最高だ。
女の子の友情という良いものを見せていただき監督ありがとうございます!