銀幕短評(#640)
「愛のように感じた」
2013年、アメリカ。1時間22分。
総合評価 60点。
原題 It Felt Like Love を100%正確に訳出していますね。では、彼女がIt と感じたものは何だったのでしょうか。
愛がなんであるか、わたしの解釈は前回「エセルとアーネスト」の感想文で書きました。そこでは書き込みませんでしたが、愛には相手に対するあこがれ つまり憧憬や尊敬の感情が かならずまぎれ込んでいます。
この映画の主人公は、はやくおとなに仲間入りしたいと 背伸びを うんとします。そういう思考や行動のすべてがIt ですね。いつかの潮時(しおどき)にいずれ 誰でもかならずとおる経験なのに、それを急ぐあまりに いましかできないことをないがしろにしてしまった。ゆいいつの救いは、それらはすべてじぶんの責任で決断したものであり、結果としての納得感については悔いるところがないことだと思います。
もうすこしソフトタッチの青春映画に「アメリカン・スリープオーバー」とうのがありますね。あのぐらいの背伸びならやってみたいと思いますよ。住み慣れたミシガン州だし。
彼女、Blackberryを活用していましたね。むかしあれを事務所が 一部のパートナーだけにくれたときはうれしかったなあ。