大学卒業後、地元の衣料品店でやる気なさげに働く、不眠症のニコール、22歳の夏の物語。モノクロ。
オープニングは、朝、男の部屋で目覚め、自転車で帰宅するニコール。
家はプール付きで、両親は夏の間不在…
[暑くて退屈な夏のまどろみ] 99点
カナダ、モノクロ、ジュブナイル、彷徨う少女。そのすべてが『いい意味で小悪魔』を指しているが、映画自体は結構前に行ったIMDbローラー作戦で引っ掛かっていた。そ…
こんなまどろみならずっとずっと浸っていたい。
暗闇の中で揺れる光、白昼の中で揺れる影、深夜の風にゆれるカーテン。
白と黒がゆらゆらゆらゆら
儚い映像にうっとりしてしまう。
なんて綺麗なんだ。
…
うつらうつらと漂うように、人生のモラトリアムを自由気ままに過ごすニコール。結局は旅行にも行けず、仕事はクビになり、密かに抱いた恋心も砕け散る。自分に声をかけてくるのは声変わりしてやたらイケボの少年だ…
>>続きを読む灰色に映る退屈でかったるい日常の中で、閑静な住宅街のど真ん中に水柱が爆発的に立ち上ることなんてあったらもうそれは最高でしかない(オーバーフェンスのホームランのように) ニコールの味気なさと反してRO…
>>続きを読む素晴らしかった。一つの一つのシーンが純映画的な快感で満ち満ちていた。シーンとシーンで韻を踏むかのように登場人物が同じアクションをする(ロッカーの鍵開けから自転車の鍵開けへ)のも気持ちよかったし、単純…
>>続きを読むキャミソールvsタンクトップ、さながら最強ノースリーブ決定戦の様相、勿論生脚(魅惑のマーメイド💪💪)全開の布面積は限りなく抑えていくロメールスタイル。まどろみのニコール、朝も昼も夜もよく眠れず、モノ…
>>続きを読む邦題「まどろみのニコール」
カナダ・ケベック州が舞台、故にフランス語。
実家暮らしニコールの、眠れない夏の日々をモノクロで描く青春モラトリアムストーリー。
どうやら家はまあまあなお金持ちらしい。…
自身の心に施錠された鍵をいかにして外すのか。それがフラストレーションの爆発によるものだとしても、(マーティンも口にした様に)人生をロングスパンで捉えるならば、無味乾燥な日々との祝福すべき決別の瞬間な…
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