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夜の人々のkojikojiのレビュー・感想・評価

夜の人々(1948年製作の映画)
3.5
 Filmarksの評価は4.0と高い。もちろんフィルム・ノアールの代表作の一本。
題名は「夜の人々」と地味だが、それにも関わらず評価が高いのは青春恋愛映画の要素も加味しているのではないかと思われる。
 この作品が公開された時、まだ「俺たちに明日はない」も「明日に向かって撃て」もない時代。この監督の代表作「理由なき反抗」も撮られていないのだから、当時の若者たちにとって鮮烈だったのではないかと思われる。  
 主人公のボウイを演ずるファーリー・グレンジャーは赤木圭一郎似の目元が印象的な好青年。結構ファンもいたのではないだろうか。彼はその他ヒッチコックの「ロープ」「見知らぬ乗客」に出演している。

#1360 2023年395本目
1948年 アメリカ🇺🇸映画

監督:ニコラス・レイ
ディーンの 「理由なき反抗」の監督
脚本:チャールズ・シュニー
原作:エドワード・アンダーソン「Thieves Like Us」
製作:ジョン・ハウスマン
音楽:リー・ハーライン
撮影:ジョージ・E・ディスカント

 殺人罪で刑務所に収監されていたボウイ(ファーリー・グレンジャー)は、2人の仲間とともに脱獄する。自らの冤罪を晴らすための弁護士費用を稼ぐため、仲間たちと銀行強盗を行う。
 そんな折、自動車事故で怪我を負ったボウイは、キーチ(キャシー・オドネル)と出会い、恋に落ちる。警察に追われるボーイはキーチと逃避行を続け、その途中、結婚する。
 しかし、かつての仲間たちが二人の隠れ家に訪れ、彼に仕事を依頼するのだった。

今となっては、ありふれたストーリーで多分当時は鮮烈なラストも新鮮には思えないが、
明日なき恋人たちの逃避行は切ない。
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