銀幕短評(#615)
「エール!」
2014年、フランス。1時間45分。
総合評価 68点。
歌うのは審査員に向かってではなく。
フランスチームはうまい映画を作りますね。5段式くらいのマニュアルギアボックスの車を、自在にシフトチェンジするような。後半で むすめの独唱を父親が〈聴く〉のを俯瞰カメラで追うシーン。あそこは泣けますね。お母さんのは手話というよりも顔話だな。ひとまずは伝わるけど。
おなじくフランス映画の「アスファルト」76点 の回で書いたコメントを思い出したので再録します。これもおもしろい映画ですよ。
「しかし、私たちはひとりで生きているわけではない。ひとに頼り頼られること、信じ信じられることを、忘れてはいけない。わたしたちは、ひとりでは生きていくことはできない。与え与えられることをためらうべきではない。」
家族ならなおさらのことでしょう?