ササキ・タカシ

あんのササキ・タカシのレビュー・感想・評価

あん(2015年製作の映画)
3.0
序盤から樹木希林による少々やり過ぎなおばあちゃんコントが延々と続くので笑いながら見ていたら途中でハンセン病患者に対する差別問題がテーマとして顔を出してきてフィクションと言えど嫌~な気分になるものの、終盤で市原悦子まで出てきて2人で日本最強とも言えるおばあちゃんコントを始めるもんだから切ないやら笑えるやらで胸がいっぱいになり苦笑いと嗚咽を同時に漏らした。

純粋で世間知らずな老婆、無骨で朴訥などら焼屋店主、貧乏な片親の女子中学生という3人のキャラクター配置はとても強度がある萌だ。この3人のキャスティングの時点で映画としてほぼ成立している。女子中学生役の内田伽羅(きゃら?)が妙に落ち着いた芝居をする子役だなと思っていたらこの子、樹木希林の実の孫なんですって。ってことは、内田裕也の孫でモックンの娘なのか。なんだその血筋。
ササキ・タカシ

ササキ・タカシ