ササキ・タカシ

ドクター・ストレンジのササキ・タカシのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.0
ベネディクト・カンバーバッチ VS マッツ・ミケルセンというドリームマッチを実現させただけでもこの映画には価値がある。でも正直、シャーロックやレクター博士ほど魅力的なキャラ造形だったかというと…という感じだったので、そこは残念。見どころと言えば赤マントに振り回されているベネ様と、拘束具を付けられて大人しくしているマッツ様。体の自由を奪われているというだけでこんなにも可愛いオジサンたち。いま世界で最も拘束したいスター、マッツ・ミケルセン。

話題になっているあのやりすぎたインセプションみたいな映像は流石に痺れた。意味不明で大変に良い。2Dで見たんだけど、あーこれは3Dのためのコンテンツだなと思いました。でも近所のシネコンじゃ3D上映やってなかったのよ。なんだか最近は3D上映する映画も減ってきてしまいましたね。僕自身は映画を擬似3Dで見ることに以前から懐疑的だったのですが(そもそも専用のメガネを掛けなきゃいけないっていうのがストレスだしローテクすぎる)、少なくなってきたらなってきたでちょっと寂しい。マッツが拘束されているシーンを立体で見たかった。飛び出す拘束マッツを。

お話に関しては、なんだか最近のマーベルヒーローものって全部アイアンマンのバリエーションみたいな感じになっててマンネリに感じます。よく出来ている、以上のサムシングがないのは、ディズニープロデュースだからなのでしょうか。もっと歪でスケベで良いのに。なんでそうなるの!? みたいな刺激がほしいところ。

スコット・アドキンス、見たぞ、私はあなたの回し蹴りを。ゴージャスなVFXより、あなたの足技の方が私には魔法に見えるのだ。
ササキ・タカシ

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