詐欺師のスペシャリストが新米の詐欺師を育て上げ
る。
そこに行きつく先は男女の関係という詐欺師映画ではなく、そこに＋aのラブロマンスみたいな映画。
若干ウィルの役柄が「最後の恋のはじめ方」と被っているが、こちらはプロの詐欺師という設定。
相手と話しながら腕時計や財布などを獲っていく場
面。
視線を交わすという詐欺師のテクニックを見せつけていく。
カジノの場面はそれなりに楽しめるが、舞台がブエノスアイレスに変わると強引な展開が目につくようになる。
特に終盤に明らかになる関係性など、ほとんど伏線のようなものがない。
こういう詐欺師映画は騙されないという気持ちで見る観客と、いかにして騙そうかという製作側のギリギリの線こそ最も楽しめる瞬間。
だからこそどうとでも繋げられる最後に素直に納得いかず、モヤモヤした気持ちが残る。
こういう映画はきれいに騙してもらいたいものだ。
