daiyuuki

イニシエーション・ラブのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)
5.0
バブル最盛期の1980年代後半、静岡。就職活動中の大学生・鈴木(松田翔太)は、気乗りしないまま参加した合コンで、歯科助手のマユ(前田敦子)と運命的な出会いを果たす。
鈴木はマユに釣り合う男になりたいと自分を磨いていくが…。
原作とは異なるエンディングで映画化したラブ・ミステリー。
原作と同じく80年代ヒットソングがキャラクターの心情を描くのに絶妙な効果を与えており、主人公2人を翻弄する王道ぶりっこヒロインを見事に演じる前田敦子の魅力、初めて彼女に電話する時のドキドキなど80年代の恋愛のあるあるや、何気ない伏線や違和感が線になっていくスリリングな展開(鈴木ユウキのあだ名をやや強引なたっくんと呼んだり、急なデートのキャンセル理由が便秘だったり、わざと嫉妬させたり、クリスマスに泊まるホテルの急なキャンセル、無くした指輪など)、映画ならではの手法のミスディレクション(2人の主人公が履いている靴や髪型が同じ、など)、木村文乃の大人の女性ぷり、原作でも話題になったどんでん返しの映画ならではの手法での描き方(ある地点で鉢合わせするあるキャラクター)、絶妙な傑作ラブサスペンス映画でした。
daiyuuki

daiyuuki